三国志の武将で、馬超にとても人気があるのはなぜですか？

三国志の武将で、馬超にとても人気があるのはなぜですか？

三国志で馬超といえば、西涼出身の猛将として知られ、蜀の名将（演義では五虎大将軍の1人）として名高い人物です。

私も三国志が好きなので馬超のことはもちろん知っていますが、世間で馬超が人気である理由がいまいちピンときません。



馬超の描写について、正史でも演義でも、劉備ほどの聖人君子として名高いわけでもなければ、趙雲のような単身で劉禅を救うほどの豪胆な忠臣として描かれているわけでもありません。



三国志に詳しい方、あるいは馬超について詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

（正史・演義どちらの観点からでもかまいません）

演義の影響でしょうね。

悪者曹操と戦い、長年苦しめ、そして、劉備に仕えたからでしょう。

戦略的には馬超を迎え入れたことで魏は南西から魏、北方から騎馬民族の圧迫をうけることになります。

羌族との連携という意味では馬超の蜀への帰属の意味は大きく、馬超自体も能力の高い武将だったといわれます。

馬超が微妙とお思いになるのは、曹操に負けまくっていることでしょうかね。

戦場では仁義に厚く有能な武将だったと思われますが、部族間の利害を調節するような政治力には欠けていたかもしれません。

「趙雲のような単身で劉禅を救う」は演義だけの話なので論外ですが、孔明から評価の高い武将は自己主張をあまりせず、自分の命令に忠実に従ってくれる武将なので、趙雲、馬超などは孔明にとって使いやすかったのでしょう。

やはり演義の「錦馬超」の影響でしょうね。クールな伊達男のイメージがあります。

それと五虎将の中の立ち位置というかキャラクター性でも得をしていますね。

5人を並べると正義漢（関羽）、熱血漢（張飛）、さわやか（趙雲）、影のある男（馬超）、その他（黄忠）といった感じになり、この中で人気が出るのは大抵「さわやか」か「影のある男」と相場が決まっていますから（笑）



正史の馬超は涼州で仁義なき戦いを繰り返したり、帰順した後も劉備を呼び捨てにして張飛を憤慨させたりと、どちらかといえば傍若無人な人物として描かれていますね。これはこれで面白いですけど。