2012年3月27日火曜日

三国志の孟獲について

三国志の孟獲について

孟獲はベトナムでは英雄とされてるのは本当ですか?

ベトナムの場合だとも孟獲が孔明を七度捕らえたとされてるそうですが



ベトナムから見れば孔明は侵略者かな







彝族(イー) 雲南(南蛮系)

羌族の異種で騎馬系農耕民族。



三国志時代の南蛮の王 【孟獲】は彝族の伝承上の英雄と同一視されています。

また本場中国の京劇「七擒孟獲」でも孟獲は彝族の王との設定です。

彝族では精霊信仰があり吉羅(ジイラ)という幸運を呼ぶ精霊を崇めています。



彝族は四川、雲南、貴州、広西四省に住み、

独自の言語と文字をもち、原始宗教を保持します。

人民共和国成立後もなお奴隷制社会を続けた四川大涼山の彝族は、

長期にわたり漢族や中央政府の統治を拒否してきたそうです。

こういう気質が、「孟獲」の反骨精神にあらわれているような気もしますね。



現代でも彝族には祭祀や治療を行う巫師がいるといいます。

20世紀まで奴隷制度が残っていたというのも文化的特徴の一つです。

苗族と同じくチョンマゲを結う風習があり相撲をとる風習もあるので、

日本人の祖の一つではないかという説があるそうです。



ちなみに、

雲南省曲靖市内には、近代の作ですが『孟獲故里レリーフ 』が存在します。

曲靖は孟穫の主要な活動拠点と考えられ、

いわゆる孟穫の故里(ふるさと)とされる地です。

このレリーフは“七檎七縦”後の和解の様子を表現しています。

1987年完成、長さ60m(両翼合わせて67m)、高さ4m(額入れて4.6m)。



尚、曲靖は彫刻の街として有名であり、

当地にまつわる歴史的故事等を題材にした彫刻・塑像などが数多くあるそうです。

ちなみに中国語でレリーフは“浮彫(fudiao)”と言い、

この“浮彫”のタイトルは「諸葛亮与孟穫」(“与”は&の意味)。



諸葛亮とほぼ同列で扱われてますので、

地元と豪族として英雄視されていたというのも事実のような気がします。



http://kankouha.cool.ne.jp/yiji/xinan.html#menghuoguli



ベトナムやビルマあたりは、雲南省と接していますので、

中原や蜀から南伐を目的に南下すると、必ず通る地域です。

蜀の諸葛亮に対して徹底抗戦して、

理由はどうあれ、南方からいえば撤退させた様に見えないでもありませんから、

「孟獲」を英雄視したのではないでしょうか。

ただ、

諸葛亮が余計な殺戮や過剰な摂取をしなかった(らしい)ためなのか、

悪評もないようなので、あまり「侵略者」というイメージも無いように思います。

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