2012年3月29日木曜日

三国志の本について 私は横山光輝版三国志しか知らないのですが、諸葛亮の死の以...

三国志の本について

私は横山光輝版三国志しか知らないのですが、諸葛亮の死の以降の物語があまりにもあっさりしているのが不満でした。
魏から晉への禅譲、呉の滅亡などはカットされています。そこで、諸葛亮の死から晉の統一まで、ちゃんと書かれている三国志の小説、解説本などなんでもいいので教えて下さい!







正規の歴史でなく、小説として楽しむ

ということであれば、羅貫中の

「三国志演義」をお薦めします。





本来の正史「三国志」は陳寿が著した歴史書です。

こちらは列伝体で小説の形にはなっていません。

ちくま学芸文庫等で読むことができますが、

小説として楽しめるというものではありません。





日本で小説として「三国志」と言うときは、正史の方

ではなく、羅貫中の「三国志演義」を指すことが多いです。

「演義」は「講談もの」というような意味合いで、

実際の歴史とは大きく異なります。

吉川英治氏の小説や横山光輝氏の漫画も、これを

元にして書かれています。



多くの小説が孔明の死をもって終わっているのに対し、

「演義」はその後まで描いています。

(「演義」は全120章ですが、そのうち孔明の死は

第100章前後になります。)

訳本は何種類か出ていますが、立間祥介氏の訳したものが

読みやすいです。

近年、徳間文庫から新訂版・全4巻がでました。

注釈も豊富です。





もう一作あげると、・柴田練三郎氏の「英雄三国志」。

以前、「英雄ここにあり」・「英雄いかに死すべきか」の2作

だったものを、1タイトルにまとめたものです。

文庫で全6巻。

やや冗長な部分をばっさりと切り取った読みやすい作品になっています。

こちらも6巻目は孔明死後の話になっています。

ただし、呉の滅亡はそれほど詳しくは書かれていません。



(以前の私の回答に加筆の上、載せています。ご了承下さい。)








小説でしたら、

井波律子/訳『三国志演義』(全7巻)筑摩書房/刊:一番新しい訳で、なかなか読みやすい「演義」の訳本



漫画でしたら、

寺島優/著・李志理/作画『三国志 完結編』全3巻 メディアファクトリー/刊

:同制作者によるマンガ『三国志』全14巻の続編。ただし、蜀の滅亡からは多少やっつけがあり。



解説書でしたら、

榎本秋/著『カラー版 徹底図解 三国志』新星出版社/刊







まあ、一番手っ取り早いのは柴田錬三郎の「英雄三国志」(集英社文庫)なんですが。

「柴錬三国志・英雄ここにあり」と「柴錬三国志・英雄生きるべきか死すべきか」の二部を合本したもので、第6巻がそれに当たります。

作者自身も「孔明の死でやる気が失せた……」と書いていますが、それでも諸葛誕の反乱や姜維の戦いぶりの展開は、彼らしいダイナミックさがあって、小説として面白い。



ただし、記憶違いされている方がいますが、この作品に「呉の滅亡」は書かれていません。

元となる「三国演義」は全120回で、呉の滅亡は第120回目。ところが柴錬作品は第119回(司馬炎が魏から禅譲されて晋を建国する)場面で終わっています。

何で後一回くらい書かないのかな……という気もしますけど。



それから、学研歴史群像大賞の平野正和の「後三国志 天空の馭車」もありますね。

管路の視点で、公孫淵の反乱を描く、ユーモアとファンタジックさがある小説。



陳舜臣の「小説十八史略」(講談社文庫)は、神話時代から南宋の滅亡までを描く大河小説。

中盤の3~4巻で三国時代を扱い、当然孔明死後も描かれています。

三国志が中国歴史上、どういった位置に当たるかを、長いスパンで見るのも良いでしょう。







自分が読んだのは メディアファクトリーから出版されている

李志清原作の「決定版三国志」です

マイナーな作品ですが、完結編には孔明死後からはじまり

姜維を中心に、蜀の衰退~滅亡までが書かれたコミックになります



武将は姜維、夏候覇の蜀将、司馬一族やトウガイ、郭淮、陳泰といった魏将のほか

公孫淵や毋丘倹などマイナーな武将も出てきます。全3巻と、比較的読みやすいので

オススメです







横山光輝の「三国志」は吉川英治の『三国志』を元にしていますが、この吉川版が孔明の死で幕を閉じています。そのため、それ以降は書かれていません。

他に北方謙三の『三国志』、陳舜臣の『秘本三国志』など、日本の三国志はだいたい孔明の死までで終わってしまいますね。珍しい例外が柴田錬三郎の『英雄三国志』です。

他に変わったところでは内田重久『それからの三国志』があります。これは五丈原の孔明の死で幕を開け、晋が呉を滅ぼして三国を統一するまでの30年間を描いた作品です。小説としての出来は今ひとつという感じですが、題材的にかなり珍しいため、一読の価値はあるかもしれません。ただ、もっぱら蜀の滅亡に筆が割かれ、晋への禅譲と呉の滅亡に関してはおまけ程度です。500ページを超える文庫本で10ページ分しかありません (^^;)。



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あと、現在連載中の宮城谷昌光の『三国志』がどこまで書くかでしょう。蜀の滅亡くらいまでは書くという話は聞いていますけど。







ウィキペディアがお勧めです。

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