三国志の小説
三國無双6をやって三国志を小説で読みたいと思いました。
以前読んだのは五丈原までしか、ちゃんと書かれていなかったので、
桃園の誓いから司馬炎が天下を統一するまでがもっと詳しく知りたいです。
おすすめの小説があったらお回答願いします。
天下統一までちゃんと詳しく書かれたものを読みたいのなら、原点に戻って『三国志演義』を読むことをお薦めします。
私は平凡社の『三国志演義』(立間祥介訳)を読みました。
ちょっと長いですが読みやすいと思います。
こういう本はかまえたら負けなので、とりあえず買ってみて、孔明が出てくるところとか、五丈原以降とかを、気楽に読むことをお薦めします。
あと、ところどころ詩が出てきます。
詩が好きな方なら問題ないのでしょうが、私はほぼ全て飛ばしました。
物語の流れにはあまり関係ないので。
私は吉川英治の「三国志」をお勧めします。文庫本で全8巻です。
三国志演義を基にしており、とても読みやすい文章です。
ただ、あなたが10代から20代であればやや古い文章だと感じるかもしれません。
それでも昭和のロングセラーですから、読んだ後に話は通じやすいはずです。
ただし、桃園の誓いから、諸葛孔明の死までで、それ以後の魏延の反乱や蜀の滅亡などはエピローグとして語られるのみです。
教養としてはそれで充分だと思いますよ。
それ以後の司馬一族が曹氏を倒し天下をとるくだりは正史を読むしかないと思います。
心が寒くなるエピソードがほとんどなので、よほど好きでなければお勧めしませんし、小説に書かれることもあまりない理由です。
諸葛孔明や陸遜の死をもって英雄の時代は終わったと思って下さい。
◎岩堀利樹著『正史「三國志」完全版』(文芸社)
「桃園の誓い」からということは小説の中でもより創作性の高い作品でお探しということでしょうか?ご存知のとおり「桃園結義」は史実にはありませんので、正史に近づけて描こうとした北方謙三や宮城谷昌光の小説には「桃園の誓い」は出てきません。また、司馬炎の天下統一まで詳しく書かれた小説も現状見当たらないのではないでしょうか。
小説風に読める歴史書であれば、岩堀利樹の『正史「三國志」完全版』(文芸社)には宦官・曹騰(曹操の祖父)の代から司馬炎による天下統一までが史実(正史および野史)に基づいて書かれています。私もここで紹介して頂いた本ですが、漢末三国時代(三国志)を詳しく知りたいのであればよい本だと思います。
※吉川英治の小説『三国志』は、『三国志演義』をベースに書かれたものではなく『通俗三国志』を基に書かれたものです。
また歴史上、五丈原以降も多くの英雄たちが活躍しています。
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