三国志の魅力についておしえて
三国志演義は創作であり実際の話は特に面白い訳ではない普通の歴史話です。
また、三国志演義はく事実とは多少違うのですが、ほぼ歴史に忠実でありながら微妙な作り話がとても巧みです。
(例えば諸葛孔明は実際には気さくを殆ど用いない人でした)
現実の面白さを強いて言うなら3国に分かれて戦った事でしょうか。
まず1対1の戦いですと相手が自然に決まってしまいますから強い方が直ぐに勝って簡単に決着がつく場合が多いのですが、3国になると弱い方が連合する事が多くなるので簡単に決着が付かず作戦も巧妙にならざるを得ません。
逆に国が多過ぎてもごちゃごちゃして分かり難くなります。
三国志の魅力
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Jupiter/1750/gunji.html#sang...
三国志正史は劉備の息子の劉禅に仕えた事のある陳寿が290年頃に書きました。一方、三国志演義は元の後期に作者の羅貫中(異説あり)が書き始めた小説のような物でとても面白いでしょう。もともと三つどもえ ですし、異民族も攻めてきたり、仲が良ければ援軍を送ってくれたりしています。群雄の中から、個性豊かな曹操、劉備、孫権の3人が、天の時、地の利、人の和、をよく理解し、それぞれ同時代に皇帝を名乗ったのです。正確には皇帝になったのは曹操の子の曹否ですが、本来は皇帝は1人です。配下武将も軍師や猛将など勿論 個性豊かです。三国志演義は正史と三国志平話を元にして書かれています。平話での呂布もかなりの猛将で史実通り弓の達人です。夏候惇の目を射た事になっています。演義では曹性の筈なのですが。平話は、やはり元の中期に書かれましたから、モンゴル出身と言われている呂布の神懸かり的な強さはモンゴル帝国の影響からでしょう。三国志平話は、前漢の劉邦と呂后を献帝と皇后に、簫何の策で呂后に殺された韓信を曹操にして、怨みを晴らさせています。劉備と孫権は劉邦に討たれた ホウ越と鯨布です。三国志平話は、三国志演義の元になる記述を多く含んでいますが、そんなに面白くはないでしょう。ですから三国志演義は人気が出るように創作もかなり入っています。人気としてなら演義とゲームの影響があると思います。
やっぱり演義によってキャラクター性が付加されたために物語として面白くなったと言うのが一番大きいんじゃないでしょうか。
また、曖昧な記憶で申し訳ないですが、当時は歴代王朝で最も学問が盛んで、識字率が近代中国まででは一番高かったとか。そのため、敵味方共に多種多様な知略を用いた戦いが繰り広げられたってのも面白さの一つかも知れませんね。
三国志は本来は歴史書のことですが、その時代を物語化した三国志演義というものがあり、これが現在の日本で言う様々な三国志のもとになっています。
現在の日本では三国志と言えばこの三国志演義をもとにした「物語」を指すことが多いため、その物語の魅力と言う意味で思うところを述べさせて頂きます。
ちなみに日本では歴史書の方の三国志は「正史 三国志」と呼び、歴史書を指している事を明言することが多いです。
本場、中国では正史を三国志、三国志演義を演義と呼ぶともどこかで聞きましたが、それはそれという事で(汗)
前置きが長くなりましたが、三国志の魅力は、一騎当千の豪傑、深謀遠慮の軍師、各地の英傑・暴君・群雄が登場し、物語は単一の人物・勢力からのみの視点ではなく、いろいろな勢力・人物の視点からも描かれ、それが絡み合うところです。
もちろん物語ですからフィクションや誇大表現が織り込まれていますが、事実とフィクションが適度に織り込まれ非常に面白いものとなっています。また、白髪三千丈という言葉が生まれる中国のお話ですから、フィクションと誇大表現によって物語を面白くダイナミックにするのもお手の物なのかもしれません。
また、物語ならではの魅力的な人物が多数登場し、読む者、観る者を虜にします。
特に男性であれば、豪傑達が暴れまわる場面や豪傑同士の一騎討ちの場面に胸が躍らせ、軍師たちの鬼謀神算に驚嘆させられるはずです。
また、群雄たちの栄枯盛衰からは学べるところも多いかもしれません。
今では三国志に関する漫画や小説もかなり多くなりましたのが、それぞれの作品により描かれ方が違うため、三国志と一口に言ってもいろいろな作品を楽しめるのも人気の秘密だと思います。
ちなみに、日本で三国志と言えば、スタンダードは何と言っても吉川英治の三国志(小説)でしょう。
横山光輝の三国志(漫画)もこれが元です。
また、一部に正史の内容を意識し曹操(従来の物語では敵役)を主人公に描いた、「蒼天航路」なども面白いです。豪傑の一騎当千の描写に迫力があり、個人的には人気ゲームの真・三国無双などはこちらの影響を強く感じます。
近年のドラマや映画は迫力がありますので、三国志初心者にもお勧めです。
物語ならではの現実離れした、豪傑たちの一騎当千ぶりや馬上で繰り広げられる激しい一騎打ちが実写作品でも十分表現されており、アクション映画のファンでも楽しめると思います。
ドラマ「三国志」だとアクション的な最初の見どころは呂布VS劉備三義兄弟の戦いが描かれる第5話(DVD第3巻)です。
私も三国志は大好きで、少年時代に横山光輝の漫画から読み始め、ゲーム、小説、他の三国志漫画、ドラマや映画などいろいろと楽しんでいます。
初めて横山光輝の三国志を読んだときは、まだ純粋な(?)少年だったので、劉備玄徳(主人公格の人物)率いる義勇軍の国を思う心に対する悪徳な高官たちの仕打ちの酷さに劉備の義弟の張飛と言う人物が涙を流して憤るシーンに、自分も涙を流した記憶があります。
この先は三国志途中までのすごく簡単なあらすじです。
極力ネタバレにならないように簡単に済ませていますが、読むかどうかはご判断下さい。
時代的には後漢末期から物語は始まります。
漢帝国には私利私欲にまみれた、高官・宦官が蔓延り、政治は腐敗しています。
そんな中、各地で反乱が起き、その結果各地で群雄が覇を競う時代に時代に突入していきます。
この辺りは室町幕府の衰退により各地の大名が覇を競ううになった日本の戦国時代の物語とも似ています。
ただ、物語のスケールは広大な中国を舞台にしてるだけに三国志の方が壮大です。
物語の後半では、多くの群雄も淘汰され勝ち残った三国がけん制しあう、三国時代という時代に突入していきます。
歴史物なので物語を知らなくても結末はご存知かもしれませんが、知らなかったらネタバレになるので、これより先はあまり触れずに回答とさせていただきます。
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