三国志の諸葛孔明は天才軍師と言われていますが、孔明はそこまで活躍しなかったと...

三国志の諸葛孔明は天才軍師と言われていますが、孔明はそこまで活躍しなかったという情報を色々なところでよく聞きます！実際のところはどうなんでしょうか？

三国志演義は全般的に大袈裟ですから事実と違う部分は多いです。特に諸葛孔明に関しては過大評価されているようです。

軍人としては言われるほどでもなかったようですが、政治家としてはやはりなかなかのものだったようです。

ちなみに十万本の矢の話は嘘らしいです。



下記のサイトに諸葛孔明の真実について詳しい解説があります。

http://www.geocities.jp/fghi6789/gunji.html#sangokushi

攻めるのは下手だと思いますねー。諸葛亮は基本正攻法の戦で、軍事的な計略はあんまり

使わなかった、ってのを聞いたことがあります。

でも内政とか、外交とかは優れていたんじゃないかなー、と思います。

活躍しなくても、諸葛亮がいなかったら劉備がどうなっていたか分かりません。

実際というより「正史」ではというべきですね。

実際というのは、現実で確認できる事象でなければ

適応すべき言葉ではないと思うので。

正史、演義共に「作者」の手を通じて書かれた記録であり、小説であるものです。



当時の王朝が正統と言い張っていた「正史」では

諸葛亮は政治面での手腕のみが優れていた事が

特筆して記されていますね。



どうにも、最近「正史」をその当時の事実のみを

克明に記したものと勘違いしてる風潮が日本では流行ってるようなｗ

・・・中国ではそんなことはないんですけどね。

軍師を参謀、と定義して言うならば、諸葛亮は天才軍師ではありません。

彼は有能な政治家であり、自ら軍を指揮する指揮官ですね。そして指揮

官としてはもちろんその統率力は優れたものがあります。しかしその一方で

応変の才略には長じていなかった、と言う評価があります。



応変の才略、臨機応変の才能、と言ったら良いでしょうか。



北伐では陽攻（一部隊を陽動させ、相手の隙をつく）を行なったりしてます

が、これらはほぼ全て魏軍に読み取られ阻まれています。唯一成功したの

が第一次北伐ですが、この時は結局魏の張コウ等に進軍を阻まれ、退却

する結果になっています。演義では相手を翻弄する姿が描写されています

が現実は翻弄させることができずにいた訳です。



演義の話をちょっとしましたが、小説の三国志演義で過剰に天才軍師として

持ち上げられた、と言う側面も大きいですね。彼の天才軍師としての実績は

そのほとんどが三国志演義の創作だったりするのです。



それが一人歩きをして、あたかも実物の諸葛亮も天才軍師であったかのよう

な混同が発生しているのです。たまに本とかで史実上の人物とかのエピソード

が挙げられる際、それが歴史書の方ではなく、小説の話であった、などという

笑えないことも実際にあったりします。



そもそも参謀としては他に優秀な人物がいましたし、彼等に任せておけば良い

訳です。諸葛亮が一人で何でもやる必要はないし、仮にそこまで一人に頼ら

ないといけない国家であれば、それは非常に脆弱な国家としか言いようがなく、

諸葛亮死後数十年も蜀と言う国が生き永らえるはずもありません。



劉備生前中は演義のように軍・政全てにおいて彼が関わっていた訳ではなく、

劉備死後は軍事も政治も関わっていたが軍事面は演義のように相手を手玉

に取るような用兵は行えていない、と言うことです。



kankou_jp_weaponさんへ

確かに正史はあくまでもその時代の王朝が認定した資料、と言う認識があり、

色々曲筆があったりと言う事実はあります。ただし三国志はその中でも誇張や

ありえそうにないエピソードは排除し、編集されたものですから正史の中でも

良書として認められているものです。



しかも陳寿は元々蜀の人間であり、正史上あちこちで諸葛亮を賛美している。

その彼がそれでも実績を残せず、その理由の一つとして応変の才略に長じては

いないのではないか、と評しているのです。そういう背景を無視してまで言うこと

では無いと思います。

孔明は戦軍師として欠点があったと言われています。

策を持って挑んでもそれが破られると、パニックに陥り何もできなかったと言われています。

孔明は攻める戦がほんとに下手です。五丈原がいい例です。

五回攻めて全部負けています。

「死せる孔明生ける、仲達を走らす」これは孔明の計略の凄さではなく、

仲達の冷静な判断を物語っています。（諸説あり自分はそう聞きました）



ただ守る戦に転じれば彼の負け戦は少ないのではないでしょうか？

攻めるより守るほうが難しいものです。

そこが天才軍師といわれる所以ではないのでしょうか。

「そこまで」と言うのがどこまでかはわかりませんが、蜀の短い歴史に大きく関わっていたことは確かですね