三国志。北伐で諸葛亮の言いつけを破って敵にボコられた魏延と陳式ですが、なぜ諸...

三国志。北伐で諸葛亮の言いつけを破って敵にボコられた魏延と陳式ですが、なぜ諸葛亮は陳式だけ処刑したのですか？

正史によれば、陳式の処罰と魏延は関係なく処罰を受けたという記載も無い

ただ、正史の著者である陳寿の父が、街亭の戦いで命令違反を犯し敗因を作った馬謖に連座して髠刑（頭髪を剃る刑でかなり屈辱的な事とされていた）を受けたという。

陳寿の父は陳式ではないかといわれているが、陳式は翌年の北伐で先鋒を務めて大きな戦果を上げており、前年罰を受けたとはおもえない。



演義によれば北伐の際に、魏延と共に諸葛亮の命令を無視して危機に陥って兵を失い、孔明の目の前で魏延と罪をなすりあい陳式のみ斬首された。

この時孔明は魏延の武勇を惜しんで魏延が災いの元になると感じながらもこれを斬る事ができなかったという。

演義はあくまで小説であり、魏延を全体的に悪者扱いしているが実際は有能な将軍であったという。

実際には陳式は処刑されたという記録はありません。

演義では魏延は剛勇がまだ使え、蜀に良将が減っていたから孔明は注意に留めたとなってます。

関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠無き後の蜀陣営では、姜維の他には魏延以外、魏の精鋭に対抗しうる武将がいなかったからではないでしょうか。反骨の相があった魏延も重用せざるを得なかったのだろうと思います。

正史では処刑されていません。

演義では魏延は悪者ですが

劉備の存命中は漢中太守を任された名将

北伐当時の武将の中では最も実力、実績のある将軍です。

簡単に処罰はできなかったのでしょう。

バショクの代わりはいても、魏延の代わりは蜀にはいなかったのです。

孔明死後の謀反がなければ間違いなく大将軍になっていたのは

魏延でしょうから。

演義での記載ということで演義を前提として記載いたします

命令違反を無視して大敗したからです 命令違反だけでも重罪なのに負けたとあっては重罪は免れないでしょう



魏延がお咎めなしだったのは魏延の武が惜しかったからです 張郃と渡り合うなど彼で難しいみたいな描写もあったはず



ちなみに正史では第3次北伐辺りから名前が出てきません 彼が処刑されたという話もありません



陳式が陳寿の父だという話がありますが晋書の陳寿伝には『寿の父は』という記載があるだけで陳式という名前はありませんので注意

『壽父為馬謖參軍，謖為諸葛亮所誅，壽父亦坐被髡，諸葛瞻又輕壽』



『陳寿の父は馬謖の参軍となり馬謖が諸葛亮に処刑されたときに陳寿の父も連座で髠刑にされた（剃髪刑）

諸葛瞻もまた陳寿を軽んじた』とあるだけで御覧のとおり陳式が陳寿の父という記載は一切ありません



ちなみにここからは余談ですが先の文に続き『壽為亮立傳，謂亮將略非長，無應敵之才，言瞻惟工書，名過其實。議者以此少之』

『陳寿は諸葛亮の伝をたて諸葛亮は将略に長じてなく応敵の才（敵と戦う才能）も無かった また諸葛瞻は書才が巧みなだけでその名声は実体にそぐわない』（と書いた） （ここの訳は難しいが）議論するものはこの記載を当てはまらない（足りない）とする』

ここが陳寿が諸葛亮を不当に貶めてるという根拠として良く挙がります



ただこの文は諸葛亮伝にあるように『瞻工書畫，彊識念，蜀人追思亮，咸愛其才敏 每朝廷有一善政佳事，雖非瞻所建倡，百姓皆傳相告曰：「葛侯之所為也。」是以美聲溢譽，有過其實』



諸葛瞻は書が巧みで記憶力に優れた 蜀の人々は諸葛亮を懐かしく思い全ての全て人が彼の才能を愛した 朝廷で善政や良いことがあると例え諸葛瞻の行いでなくとも百姓達はお互いに葛侯の行ったことだよと噂しあった 良い評価で溢れその名は実体にそぐわないとした』とあり少なくとも貶すだけの意味合いでは書いていません